Q&A

特許 に関する質問

Q.1 弊社のビジネスモデルの特許をとりたいのですが、可能ですか?

ビジネスモデルは、コンピューターを用いて実現されている場合に限り、特許になる場合があります。まずはご相談ください。

Q.2 治療法や健康法、トレーニングやエステのメソッドなどの特許は取れますでしょうか?

日本国内では、治療法や健康法は特許として登録できません。
ただし、米国では特許の取得が可能ですので、米国で事業を行う場合には、ご検討する価値があります。

Q.3 発明をしたので特許又は実用新案の出願をしたいのですが、両者の違いがわかりません。どちらの出願をすればよいでしょうか?

特許は高度な発明を保護し、実用新案は簡易な発明を保護することを建前としており、そのために、制度として異なる点があります。
まず、特許は、物(プログラムを含む)の発明、方法の発明の両方が保護対象となりますが、
実用新案は、物品の形状、構造又は組合せに係る物のみが保護対象となり、プログラムの発明や方法の発明は、保護対象となりません。
また、権利期間は、特許権では20年であるのに対して、実用新案権では10年です。
また、特許は、発明の内容を特許庁で審査し、新しく有効な発明のみが登録されますが、登録までに時間が掛かります。
これに対し、実用新案は、発明の内容を特許庁で審査せずに登録されるため、早期に登録できます。
なお、実用新案権を取得しても、審査が行われていない権利であるため、権利行使をする際には、制限があります。

商標 に関する質問

Q.4 商標登録のメリットは何ですか? 登録しないとどんなデメリットがありますか?

商標登録のメリットは、自社の商品名やサービス名を、他社に勝手に使用されることを防ぐことができることです。
商標を登録せずに、自社の商品名やサービス名を他社に使用されると、顧客が流出する上に、
積み上げてきた自社の信頼が毀損され、大きなダメージに繋がる可能性もあります。

Q.5 自分で商標登録出願をしたら、特許庁から通知が来ました。内容を読んでもよくわかりません。
どのようにしたらよいですか?

どのような通知かにもよりますが、通知によっては、所定の期間内に手続きを行わなければ
商標を登録できなくなります。
わからない点がある場合は、迷わず弁理士にご相談する事をお勧めします。

Q.6 自分のドメイン名と同じ商標が登録されていました、問題ありますか?
また、会社の名前でドメイン名を取っておけば商標を出願しなくても大丈夫ですか?

自社のドメイン名を、商品名やサービス名を表すように商標的に使用していると、商標権を侵害することになります。
会社の名前でドメイン名を取得しても、他人に社名を商標登録されてしまうと、社名を使用できなくなります。
このような事態を防ぐために、社名を商標登録することをお勧めします。

Q.7 商品の販売に向けて、ゆるキャラを考えました。このキャラクターについて商標登録をすることはできますか?

他人の商標権に抵触していなければ登録が可能です。まずはご相談ください。

Q.8 会社設立に伴い商号登記をしました。商標出願はしなくて大丈夫ですか?

商号登記では、営業所の所在場所が異なれば、同じ社名でも登録されます。
自社と同じ商号を、他社に使用して欲しくない場合には、商標登録することをお勧めします。

Q.9 自社の商品名とほとんど同じ商標が同じような商品について登録されていました。
以前からこの商品名を使用していますが、権利者からは特に指摘がありません。これからも使用を続けて大丈夫ですか。

他人の商標権より昔からその商標を利用していて、かつ自分の商品が有名であれば、
そのまま使用する権利が発生する場合もあります。まずはご相談ください。

Q.10 将来、業務を拡大したいと考えています。使えそうなものをできるだけたくさん商標出願をしておこうと考えていますが、可能でしょうか。

可能です、但し、登録した商標を3年以上使用していない場合には、その商標を使用しようとしている他の人により、
登録を取り消されてしまう場合があります。計画的に取得することをお勧めします。

Q.11 自分では事業を行う気はありませんが、今後急成長が見込まれる業界の商品について、
いかにも付けそうな商標の登録を受けておいて、他社に権利を売ったりライセンスしたりすることはできますか。

3年以上使っていない商標登録は、使いたい人に取り消されてしまう可能性があります。
使用する意図が明らかに無い場合は、登録をお勧めしておりません。

Q.12 登録商標を持っていますが、指定商品の中には現在使用していないものも含まれています。
今後も使用する予定がない場合は登録が取り消されることがあると聞きました。取り消しにならないための方策はありますか。

3年間使用していない限りは、取り消される可能性があるので、商標を使用することが対策となります。
なお、日本全国的に有名な商標は、使用しない指定商品(または指定役務)で保護を受けるための防護標章制度を利用することが可能です。

Q.13 マルR、(R)、TM、SMといった文字をよく見かけます。これらはそれぞれ、何を表してますか?

マルR、(R)は「Registered Mark」を意味し、登録済みの商標であることを表しています。
TMは「Trade Mark」を意味し、登録の有無は関係なく、単に商標を表しています。
SMは「Service Mark」を意味し、登録の有無は関係なく、役務(サービス)に関する商標を表しています。

Q.14 会社のマークを独占使用したいので権利を取りたいのですが、社名の登録とロゴマークの登録と違いがわかりません。どちらの登録をすれば良いですか?

商標では、文字、図形、記号、立体的形状などの多様な形態で登録できますので、社名とロゴマークを組み合わせて登録することも、別々に登録することも可能です。
実際に使う形態で登録することをお勧めしております。お客様の事業に合わせることができますので、まずご相談ください。

Q.15 商標権の存続期間(権利期間)は、何年あるのでしょうか?

存続期間と権利期間は同じものを意味しています。
存続期間は登録時に5年か10年を選択し、期間内に更新を繰り返すことで、半永久的に継続して商標権を保持することができます。

Q.16 商標登録の登録料は、5年分ずつ分割して納付もできると聞きました。その場合、手続きをどのようにしたら宜しいでしょうか?

特許庁に書類を提出する際に、5年にするか、10年にするかを選べるので、弁理士を通して取得する場合はどちらで手続きをするかをご依頼ください。

Q.17 外国、とくに中国でビジネスを展開したいのですが、商標・特許・意匠登録の手続きはどのようにしたら宜しいでしょうか?

日本の権利とは別に、外国で有効な権利を取得する必要があります。
一括して複数の国に手続きを行う制度もありますので、まずはご相談ください。